殷墟文字・・・敦(希)
 
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先週末、この地(金浦地区)の子供会の要請を受け、マイ椀に殷墟文字に興した自分の名前を漆で書こう!・・・・という企画を子供達とやってみました。



先ずは本人の名前の殷墟文字をクイズ形式で当ててみよう!・・・・・・ということでスタート。



全員真剣な眼差しです。

最初に四年生の敦希君が一番複雑な文字にも拘わらず見事に当てました(拍手♪)続いて、?年生の真悠ちゃんが正解。よく言われることですが、子供は複雑な漢字ほど良く覚える・・・・ということを再確認。複雑さと覚え易さとは次元が違うものなんだな~と知りました。勉強になります。



一つの漢字の中には、特に殷墟文字の場合、幾つかの物語が展開されています。素直に文字を眺めると自然と内容が伝わってくるのでしょうか、その後子供達はあっさりと当てていきました。ある程度予想はしていましたが、意外と言えば意外でしょうか。大人と子供は、やはり視座というか視線の先に見えているもの、あるいは見ようとしているものが違うように思えます。
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さて、漆で文字を書く前に墨で面相筆の感触を・・・・・・・


皆真剣です。
 
  当初、新築したばかりの公民館を使わせて貰えるかどうか今一つ心許なかったので、外で表札を彫ってみる・・・・という企画を提案しましたが、今年の暑さは尋常じゃないので急遽変更。エアコンの効いた真新しい公民館を使わせて頂く事になりました。正解でした。
 
最年長、山東FCアンドレーナ のキャプテン歩夢君............思慮深く、いつも冷静です
  実は、この歩夢君のお爺ちゃんは、僕が初めてこの地の会合に出席した折り、手招きして僕を呼び寄せ「一杯やれよ♪」とビールを注いでくれた方です。元建具の職人で、同じ職人という括りで特別な親近感があったのだと思います。先日の納涼大会のビンゴゲームで「取り替えてもいいよ」と言ってくれたあの老人です。


その歩夢君の祖父ですが、そっくりなんです巨匠白川 静さんに。そこも僕が深く慕ってしまうところです。
 
     
   ということで、今週の金曜日に食事会を設定して頂き、参加した子供達とそのお父さんお母さん二名と「錫の磨き」をする運びとなりました。

僕としては父兄に負担を掛けないよう、子供達と僕だけで磨き作業をすると伝えたのですが、意に反して何とも大仰な事になってしまいました。でも有難く受けることにしました。

先日、漆の乾きが気になって公民館へ出掛け、ムロ代りの段ボールに入れた椀を確かめて見ました。案の定、敦希君の文字が、その名の通り大きくデンと書かれていたため漆が多すぎて一部乾いていませんでした。小さな箱に入れて仕事場へ持ち込み、何とも大胆でアーティスチックな筆致に感心しながら修正。好い感じです。
 
 
   
天才?眞悠ちゃんと弟の佑紀君
 
   この画像を見ると眞悠ちゃんは右手で文字を書いていますが、僕が確認したときはサウスポーでした。描かれた文字も、その大きさといいフォルムといい初めて書いたとは思えないほど見事で、もしかすると天才かも知れません。  
   
お母さんも真剣です
 
  本当は、殷墟文字の始原を繙き一つの漢字が持っていたオリジナルの意味を伝えることにより、名前にその漢字を当てた両親の思いをより深く知る・・・・という眼目がありました。ただ、文字によっては、現在流布している意味とはおよそかけ離れていて「何でこの文字を選んだの!」と、お子さんに食って掛かれそうな文字も多く、それを誤解なく説明するのには時間が足りないので今回はパスすることにしました。

「真」という文字などは、10代後半にならないと理解するには深すぎます。ちょっと後ろ髪を引かれる思いで文字の解説は諦める事にしました。後々自分で繙き、文字の背後にある人間の歴史を学んでもらえることを切に願っています。


さてさて、いよいよ明日30日は、お椀の錫磨き仕上げの日です。

「光り物」は、ご婦人だけでなく子供達も好きなはず。明日仕上がったあと、自分の椀を子供達はどんな顔で眺めるのでしょうか。。今から楽しみです。


明日のことは、機会を見てまた報告したいと思います。



このままじゃ身体壊すぞ。。っと、エアコンを入れた日が25℃で、それ以後30℃を越えない日々をクソ~と悔しがっている夏を惜しむ私目でした~。
 
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完成した殷墟文字 
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    撮影時仕事中で仕上げが間に合いませんでした 
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