作:石井 岳 |
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昨年の9月頃だったろうか、何かを捜していてネットサーフしていたら偶然上の画像にヒットした。どなたの作品なのか検索を続けたところ、川崎市にある知的障害者施設の方の作品だった。 一昨年、鹿児島での個展の際「しょうぶ学園」という、いまでは国際的に名が通っている知的障害者施設をgalleryのオーナーに紹介された。そこで制作される作品、特にアパレルは、もの凄い高い密度とクウォリティーで度肝を抜かされたことは続・鹿児島での初個展 で紹介したが、今回紹介する作品に関してもファインアートであるにも拘わらず、そのクオリティーの高さに驚かされた。 速攻手に入れようと八方手を尽くして漸く、どこのどなたかを突き止め「是非譲って欲しい」と伝えたところ既に人の手に渡っていた。その時「来年の3月にグループ展があります」と連絡を頂いた。 企画者が忙しそうな方だったので、連絡するとは言って頂いたが先ず来ないだろうとこちらからネットで検索したところ、5日~10日まで代官山ヒルサイドテラスA棟ギャラリー・・・・ということ。丁度上京する用事があったので特急で出掛けた。 |
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僕の意中の作品は、石井 岳君のもの。残念ながら今回は、体調を壊して一点のみの出品。それが以下 ↓ の作品です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作:石井 岳 |
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ちょっと生気のない作品でした。企画者に事情を聞くと、体調を壊して施設にも通えず休みがちということでした。そして、ご本人はダウン症とのこと。ダウン症の方は、僕らの平均寿命と違って可成り短いと聞いている。石井君は、25・6才というから初老と言うことになってしまうのだろうか・・・。いろいろ調べてみるとダウン症の方は、遺伝子欠損のために体力がないことに加えて感染症への抵抗力などが低く、標準的な人より病に倒れ易いとされています。そういったことも影響しているのでしょうか。 彼の作品は毎回人気が高く、いつも即完売だそうです。それを聞いたら才能があるんだな~と、以前の作品も観たくなった。 狭い会場をグルッと目をやると、他にも面白い絵がたくさんある。 |
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鹿児島は white gallery さんでの個展準備でフリーズしてました。申し訳ない。 上の↑ 絵は、僕の作風と共鳴するところがあるのでつい吸い寄せられてしまいました。絵の中に文字があるのは、僕の落書き錫研シリーズにもある手法。いろいろ重層的に描き込んであるところにとても魅力を感じます。コンセプチュアルアートですね。 この絵 ↓ も欲しかったのですが、切りがないので諦めました。いま考えると買っておけば良かったかなと若干後悔の念。 他にもいい絵は沢山ありました。 flat 展に関して、もう少し深く触れたかったのですが個展間近で時間を割けませんでした。また機会を改めて触れてみたいと思います。 一昨年、鹿児島の特殊養護施設「しょうぶ学園」を知り、観念的にしか知的な障害のある方々の表現をイメージ出来ていなかったことが、実際にこの目で直に作品に触れることで、自分の中でガラッと変わったという事実がありました。この世界に入って35年以上経ちますが、僕にとってとても大きな出会いでした。詳しくは以下 ↓ をご覧下さい。 続・鹿児島での初個展 |
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ちょっと後ろ髪を引かれる想いですが、続きはまた後日ということで。 二年振りの鹿児島は・・・・・・・変わっていないだろうな~。。楽しみです♪ |
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