8月6日 「Mc照り焼きバーガー」
「どうしてそんなに、嬉しそうに笑っているの・・・・・?」(看護婦さん)
「だって、初めてのことだから、何だか嬉しくてドキドキ・・・・・。」(息子)
「変な奴。。。。」(僕)
そう、我が息子は、変な奴なのだ。
夏休みに入ってすぐ、茨城への遠征があった。地元鹿島高校を始めそこそこのチームが集うCUP戦で、息子のチーム(逗葉高校)は、絶好調だった息子の活躍もあり(5点ゲット)見事優勝した。
勝ち誇って帰宅した直後、長野の菅平へ合宿遠征。初日に息子から電話があり「とうちゃん、俺だけど・・・魂のゴールを決めた後、ディフェンダーとキーパーにぶつかって右足の親指を骨折した。。。。。」
骨折は、思いの他重傷で、第一関節のところで複雑骨折となっていた。将来サッカーを続ける上で支障が出るだろうと言うことで、主治医の紹介の総合病院で即入院・手術と相成った。(やっと、レギュラーがとれたのに)。
手術前の息子は、病院の食事がいかにヒドイものか切々と訴え、「術後は、何も食べれません。」と看護婦さんに言われ絶句していた。
結局、明日朝一でMcの照り焼きバーガーとチキンナゲット(ポテト付)を差し入れる約束をさせられた。(何だか二・三歳の頃、「予防注射で泣かなかったらMcだ」と約束したことを思い出した)。
医療ミスの続く昨今、大した手術ではないことは分かっていても何処か不安が残り、移動ベッドに乗り看護婦に引かれてオペに行く時、「思い残すことはないか?」と縁起でもない悪い冗談など言わなければよかったと後悔しながら、ナースステーションで借りた鉛筆を今走らせている...............
それにしても、たくましく育ったもんだ。手術用衣装のふんどしから、ふぐりがこぼれていてもへっちゃらだ。(どう見てもかみさんの子だ。)
「おめー、ふんどしがやたら似合うな!」
「あたぼーよ」
「ケッ」
............あと30分ほどで、手術は終わるはずだ。
不思議なもので、息子の無事を祈ろうとすると同時に、今までの自分の禍を一つ一つ思いだし確かめる。
祈りに値する自分なのか・・・・といった自問に対して一々言い訳して自分を納得させ、不安を鎮めようとする、ちょっと混乱した自分がいる。
............かみさんなら居眠りしているんだろうな〜。
手術は二時間ほどで終わるだろうということで、オペ室の前の廊下で待機。
院内の静寂さは、棟の外れにあるエレベーターのデジタルな到着音にも、「一人の昇降はないだろう」と確信してしまうほどだ・・・・・。
現在 pm 3:30 ちょっと心配。