2015年末2016年始  
   
2015年12月12日の夕刻、三河豊橋で開かれた弥生時代の土器研究会から忘年会に参加し、翌日は豊橋・豊川の弥生・古墳時代遺跡の見学会にも。はるか40年ほど前、この辺りの遺跡を廻った事を懐かしく思い出しつつ。

40年も過ぎると記憶も曖昧なのになるのだが、周辺の空気の変化というか明るさ感というか、随分と変わったなあという印象が残った。そして、僕が学生だった頃に一緒に案内してくれた地元の学生だった人達も、それ相応に年を重ねていることが一見して理解されるようになっていた。

17日が最後の講義でレポート・テーマを出す。年末・年始の冬休みに調べて年明け最初で最期の講義の時に提出だ。
 
常滑レポート index
2016/01/11 2015年末2016年始
2005年の早春
ゆたかな時間
仙境 
 世代交代 
うさぎ追いし
孤独 
研究姿勢 
ヌートリア 
急須
石から鉄へ 
縄文時代 
年の瀬に 
乙未 
だいえっと 
完全主義 
 さいてん 
 定説くずし
 振り返りつつ
 夢のような
名前の世界
予定調和
かめら
論文提出 
 こんびに
小鮒釣りし
 論文提出
前近代・近代の彼方 男と女 
異 形 
ファール 
しみじみ
子どものころ
渥 美
飽和点 
世界
青い鳥
田舎暮らし
 日記
 自画像
人類史的転換......
美しき都会
 暗黙知
感動せんとや
稔りの秋に
バベルの塔の物語 
若者たちと
蝉時雨聞きながら
 行く末の記
過剰なるものども
 梅雨入り直後
笛を吹いてはならぬ 
 晴鳶堂の記
 桜咲く
 若者三人
忘我に導かれる事 
立春 
一区切りの正月   

2005~2015  常滑レポート index
22日、相模藤沢市の埋文担当から呼んで頂き、かつて藤沢の遺跡から出土した壺・甕の類を鑑定。その夜は同好の士が集まって藤沢駅周辺で飲み会を。翌日が休日で飲み屋さんはどこも満員であった。
 
翌日午前、小田原に出かけ小田原城の庭園から出土した甕の鑑定。小雨ぱらぱらの一日。午後は品川で娘と落ち合う。皇居・江戸城を散歩し、彼女の卒論のテーマであるクリスマス・マーケットが今年から開催されることになった日比谷公園の会場を訪れる。

彼女は2週間ほど前に2週間ほどかけてドイツの各都市で開催されていたクリスマス・マーケットを見てきたところだ。日本のそれは人が多いのに賑やかさが、まるでないというのが彼女の感想。

地下鉄に乗って六本木に。インテリアなどに感心がある彼女のためにAXISビルへ。これはどうもツボだったようでもう一度来たいとのお言葉だ。サヴォア・ヴィーブルで手吹きガラスのカップを2点購入。オヤジのプレゼントだ。
   
麻生十番ギャラリーで個展初日を迎え夕刻パーティーが開かれる山田ミノルさんを父子で訪問。美味しいワインと気の利いたつまみを頂きながら楽しいお話。娘の人を見る目がなかなかシビアであることを知った。この夜は娘のアパートに泊めてもらった。初めての、そして、たぶん最後の体験。  
  
25日は愛学大の歴史考古学講座の教授と僕、院生数人で弥富の愛知県埋文センターに出かけ、センターが発掘した中世陶器の鑑定作業。そして、疲れた脳みそを癒すべく名古屋駅地下で串揚げ専門店に。美味しくビールなど頂き楽しい会話。店のマスターが焼酎をサービスしてくれる。会話も実に軽妙洒脱。

センターで頂いた謝金があるので院生の分を教授と僕で割り勘。この時期飲んで電車に乗ったら座席に座ってはいけないのだが、不覚にも座ったらしい。記憶が全くないのだけれど。

深夜に目覚めるとホテルのベットに横たわっている自分がいる。窓から外を眺めると大垣共立銀行の大きな看板が見えた。朝、チェックアウトして外に出ると岐阜駅に近いホテルであった。家には名古屋大江のホテルに泊まると電話していたらしいのだが記憶がない。
26日は爽快な青空であった。家から岐阜は豊橋と同じくらいの距離感なのだが、あまり訪れることがない。せっかく来たのだからと信長の岐阜城を訪問。最近発掘が進みいろいろなことが明らかになっている。

さらに金華山の山頂にそびえる天守閣。もちろん復元だが石垣は往時を偲ぶことができる。そして、この山は岐阜に移る前の小牧山とは比較にならないほど高い。ロープウェイが営業しているくらいだ。

そして、一度は徒歩で登ってみたいと思っていた山であった。時間はあるし、天気は良いしで、まさに今でしょという判断。金華山は険しい岩山であった。山頂までの遠いことといったら。
  2005~2016  常滑レポート index

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そして、この日は夕刻、愛学大の院生と院ゼミに参加しているOB・OGが名古屋金山の飲み屋で僕の還暦を祝ってくれた。なんともありがたい事であった。この夜は電車で座席に座ることなく無事帰宅。

29日帰省してきた娘と連れ立って、25日に飲みすぎた串揚げ店に昼食・飲み会という運びとなった。妻に行こうと誘ったところ風邪気味でちょっと、というところから娘を誘ったように記憶する。

1時半から飲み始め5時半まで、店にいた他人のお客と会話も弾み、酔っ払いオヤジペアやら札幌に帰る前の自衛官やら、てっきり夫婦と思うと最後にそうではないことが判明したペアやら。

 
 最後は、この夫婦風のペアと店の前でハグしてサヨナラという、なんとも平和な年の瀬だった。娘も息子も年末年始は友達と飲み会シリーズで、家族団欒は遠い昔のことだ。年末年始も仕事が当たり前の母親であったし、今もそれは変わっていない。さらに僕も妻も実家は老母が一人暮らしだ。それぞれ分かれての実家で年越しとなるこの頃。さてさて、この先、実家を如何せん。

温暖な年末年始、好天続きで時間さえあれば畑にいたが、この広い畑にしてもこの先子らには、お荷物となるか。