予定調和
 
予定調和な人生とは行かない

さてさて、時間と言うのは、どんどんと過ぎ去っていって行くもので、なんの躊躇いも無く季節も変わっていくものだ。
 
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2005~2014  常滑レポート index
33年前に郷里にできた民俗資料館に勤めて以来、ずっと居座り続け館長職になったのが3年前だ。折からの事業仕分けという風に当たり、自分の手で民俗資料館を店じまいし、新しい方向に梶をきる事になった。

そして、30年続けてきた研究が『愛知県史』の一冊としてまとまるのも、その時期と重なっている。おまけに息子の高校のPTA会長もやっていた。振り返ると随分忙しい時期を過ごしたものだ。
 
自分の研究で学位をとろうと考えたのは何時のころだったか。資料館の友の会の役員をされていた方に、「あんたの研究で博士号をとりやな」と言われたことを記憶しているのだが、それは20年近く前の事だったように思う。
   
県史の編集をしていて館長でもあった超多忙な時に愛知学院大学の博士後期課程に入学したのだから常軌を逸している。なんとか3年という最短コースで学位を授与される運びとなった。

おとなしくしていれば、死ぬまで常滑焼の研究者ということで資料館に居座り続けることが約束されていたのだ。でも、どうも違うなという予感がしたのも、その頃からであったというのは後付けだろうか。
 
 
いろんな事が片付き、達成感も充分なのだが、ここでギアを下げてゆっくり走ろうというのが上手くできない。自分で仕掛けてしくじった結果でもあるのだが、居心地がすこぶる悪いのだ。そして、自分が居座ることで後進が育たないということも解っている。

実に上手くしたもので、後を託すに足る人材も出てきたのであった。幸いにして愛知学院大での指導教授は、瀬戸窯業史の枠組みを組み替えた人物であり、同世代のライバル的存在でもある。常に一歩先を進んでいる彼をこれからも追いかけて行くことにしよう。
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