世 界
 
常滑レポート index
04/07  世界
青い鳥
田舎暮らし
 日記
 自画像
人類史的転換......
美しき都会
 暗黙知
感動せんとや
稔りの秋に
バベルの塔の物語 
若者たちと
蝉時雨聞きながら
 行く末の記
過剰なるものども
 梅雨入り直後
笛を吹いてはならぬ 
 晴鳶堂の記
 桜咲く
 若者三人
忘我に導かれる事 
立春 
一区切りの正月   

2005~2012  常滑レポート index
世界中を所狭しと動き回り、その業界では著名人とされる人物の地元での評判の悪さはもう随分昔からだ。世界中を動いているのだから、地元の雑用などこなしている暇はないのだし、雑用をこなす必要性そのものを感じていない。

そして、世界を見ている側からすれば煩瑣な日常性の中に埋没して、狭いエリアでえらそうに威張っている地元においての有力者が、まったく世界の現実を見ていないということに呆れ、毒づきたくもなるのであろう。そうした発言によって地元では、ますます著名人を敬遠することになる。

それぞれに得意分野があるのだし、棲み分けて良い所を活かして行けばとても良い方向に進むのだろうが、それぞれに上下関係の意識が芽生えでしまうのが人間の性というものでお互いに子どものころから素性を知り尽くしていたりするものだから関係は複雑に絡み合うことになる。
 
   
そして、世界的な著名人も芸術分野での独自性を売るタイプは常識人から見れば奇人変人の部類で、まともに議論ができない相手である。おまけに明るいうちから酒など飲んでいたりして社会的秩序を無視しているとしか見えない。

地元を出れば著名なる先生であるが、このところ酒に飲まれて海外でもよろしくない噂が立っていると聞いた。アヴァンギャルドは世間の噂など気にはしないし、地元で評判が悪くても別段不都合などはないのである。


そして、地元も著名人がいないほうが安泰なのであった。世界に羽ばたいていくことが、広い視野を持ち、新たな文化の創造につながるという明治維新以来の価値観に疑問が浮かびだしているような。TPPにも根強い反対がある。
 
家の近くでは小さなプレハブの事業所が鉄鋼関係の仕事を畳んだようで解体業者が建物を取り壊し、アスファルトを剥がしと連日撤去作業を行っている。そこの作業が重機のオペレーターから分別、運搬にいたるまで全部外国人である。聞きなれない言葉で大声で会話している。スラブ系の言葉のような。

世の中はデフレだ不況だと言いつつも日本は稼げる国なのだろう。30年ほども前になろうか、国際化を進めようという地方の活動が全国的に見られた。自分もその中でいろんな体験をし、人脈もできたのだが、それから今日に至るまで国際化は勝手に進んでいった。

そして、吉祥寺のルーマニア国籍の若者の事件や中国人研修生の殺人事件などという好まれざる事件も、なかば必然的に起きてしまった。何事にも正と負の側面がある。片方だけ見ていてはいけないのであろう。
 
 
解体作業をやりたくてわざわざ日本に来たのではなく、とりあえず働いて金が稼げる仕事がそれなのであろう。いわゆる3Kの職場であって、多少の問題があっても人手は欲しい。
しかし、この国はその手の仕事に就くために就労ビザを容易に出す国ではないはずである。

となれば、彼等はハリネズミの様に不安を抱えて働いているということになろう。決して望まれる国際化ではない。
常滑レポート index
 04/07  世界
青い鳥  
田舎暮らし
 日記
 自画像
人類史的転換......
美しき都会
 暗黙知
感動せんとや
稔りの秋に
バベルの塔の物語 
若者たちと
蝉時雨聞きながら
 行く末の記
過剰なるものども
 梅雨入り直後
笛を吹いてはならぬ 
 晴鳶堂の記
 桜咲く
 若者三人
忘我に導かれる事 
立春 
一区切りの正月   
国際化と共に声だかに叫ばれた情報化もまた多くの問題が存在する事を白日のもとに曝している。そして、好むと好まざるとにかかわらず、どんどんと進んでしまうのも同じ事のようではある。

いろんなことを見聞きし体験して今に至る。それなりに楽しく充実していたことも確かだったのだから、評論家然として上から見ているだけではない。ただ、歴史的に眺めることは習性のように身に付いているようだ。

2005~2012  常滑レポート index

 page top