メールマガジンを創刊
このたびメールマガジン「かたち21フォーラム」を創刊しましたので、お知らせします。「まぐまぐ」という配信元を通して、4月7日に立ち上げました。

今年の初め、当HPの主宰・東日出夫さんにWEB SHOPをやってみないかとけしかけられました。しかし僕はそういった商業的なセンスはないので、そんなことは自分にはとてもできないと思っていたし、考えてもいなかったのです。けれども他方で、工芸がもっと社会的な存在感を持つようにならなければいけないし、そのためには、作家の方も作品がもっと売れていくためにはどうすればよいかということを考えるべきであるとも思っていました。

このあたり、東氏と僕の間で、意見が一致するところもあればすれ違うところもあって、東氏からの誘いをきっかけに、二人の間でWEB SHOPを巡ってあれこれとメールを交換する日々が続いていました。



ある日、東氏から「とにかく、WEB SHOP構築本を読んでみたら」とアドバイスされて、都内に出かけたときに時間の合間をみて本屋に入り、その種の本が置いてある棚の前に立ちました。どれがWEB SHOP構築について書いている本なのかさっぱり分かりませんでしたが、『1ヶ月で1千万円を売り上げる』とかなんとか謳っている本を1冊買い求め、家に持って帰ってさっそく読んでみました。

1ヶ月で1千万円を売り上げるということに眼がくらんだわけではありません。それしか見当たらなかったのでそれを買ったにすぎないのですが、なかなかいいことを書いてあったというか、WEB SHOPのノウハウというよりは、商売の心構えという基本的なところで、なるほどと肯かされる箇所が何箇所もありました。けっこういい本だと思います。


そこでわかった一番大事なことは、「工芸の存在感をアピールするためにインターネットを利用する」という考え方ではなく、インターネットを成り立たせている仕組みの方を基準にして「工芸」というものづくりの成り立ち方を捉えなおし、再構成してみるということでした。

これは僕の中で、ほとんど180度の発想の転換をもたらしてくれました。それで、「WEB SHOPと工芸の関係」というのが少しつかめたような気になり、ひとつやってみるかということになってきたのです。

そして同じ本の中で、メールマガジンを是非発行すべきであるということが書かれており、それも僕にはよく呑み込めました。これまでメルマガというメディア形態が今ひとつピンと来ないでいたのが、「あ、そうか」と腑に落ちるところがあったのです。それで、ホームページ「KATACHI21」とWEB SHOPとメールマガジンを連動させたインターネットメディアの構築の研究に向っていくことになりました。


メルマガを創刊したということは、ホームページのリニューアルとWEB MARKET(SHOPからMARKETに変換)の加工を伴っているというわけですが、現在はメルマガがやや先行している状況です。

創刊後、知り合いの人数十人に通知を出して、読者登録を依頼しました。今日は創刊後3日目ですが、数人の人が返してくれたメールにある種の手応えを感じ取っています。そして何か新しいアイデアが生まれてきそうな予感がしています。


工芸の分野ではこれまでにない「HP+WEB MARKET+メルマガ」になっていくと思います。ぜひアクセスしてみて下さい。そして願わくば、読者登録をよろしく。