「科学」と「アート」の関係(続続) | |
一口に「科学」と言っても社会科学もあれば人文科学もある。芸術学は立派な人文科学だ。自然科学ばかりが「科学」ではない。 「科学」は西洋近代の専売特許とは限らない。原始、古代、中・近世にもそれぞれの科学があり、ギリシャ、エジプト、メソポタミア、インド、中国、アラビアの科学があり、更にはアフリカの部族やアメリカ・インディアンやムー大陸やインカやそれに日本の科学というのだってある。突き詰めれば、人間一人一人に一人一人の科学があるだろうと僕は思っている。ちょうど人間一人一人に一人一人の「アート」があるように。 |
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(氣) |
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(王庭筠 1151~1202年) |
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中国の科学技術が生み出した最大のヒット製品は製紙技術、つまり「紙」の発明だ。これはおそらく、最低限でも現代のコンピュータ技術の開発に匹敵することは間違いない。そして製紙技術の開発が、中国においては墨書や水墨画を生み出した。 |
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(梁楷 『李白吟行図』 南宋) |
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[お知らせ] 第1回で紹介しましたが、千葉の陶芸を特集した「ある雑誌」すなわち『大器別冊』が発行されました。興味のある人は下記HPをご覧いただいて、注文して下さい。 と言っても現在加工の途中で、CONTENTSなどもまだ表記されていないので内容がよくわからないと思いますから、簡単に紹介しておくと―― 1 千葉県在住の陶芸家(日本工芸会に所属する人が中心)40人の作品を、見開き2ページで紹介。解説文は僕が書いています。(これがメインです) 2 陶芸家と評論家の対談、ディスカッションなども掲載。 3 僕の文章(「千葉の陶芸はなぜ元気か、その先に開けているもの」)も寄せていますでは、よろしく。 URL http://www2.odn.ne.jp/taiki-plus/top.htm
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