「科学」と「アート」の関係(続) | |
「科学」の話題を出したのは何でかというと、前回も書いたけれども、僕は個人的には「科学」も「アート」も根本は同じ事柄だという考えを持っていて、しかもそれを個人的見解に終わらせるだけでなく、これを是非とも一般的に認知されるところまでもっていきたいと思っているからである(もちろん、僕が生きている間は無理だと思うけれども)。 現状では「科学」と「アート」は正反対のものと思ってる人は結構多いんじゃないでしょうか。でもそれはすごく不幸なことのように思うし、人間として生まれてきて、本来享受できるはずの「人生の喜び」の半分は逃しているような気がする、「科学」側の人も「アート」側の人も。なんでそういうことになったかといえば、学校教育と「科学」の側の人たちに責任の大半を押し付けちゃおう。 |
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= ...? | |
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Art.......??? | |
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(ギムナジウム生徒 パウル・クレーの幾何学ノートより 1898) |
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アート系の人の基礎訓練とされるデッサンの意義についても、こう説明する。「デッサンというのはものの空間的な在り様をつかんでいく訓練であるから、ものごとを成り立たせている〈理〉を探り出していく行為といえる。そういう訓練を通してあなたはあなたの〈理〉を見つけ出していけばいいわけだ。それがあなたの「科学」であり、「アート」である。」 そう言うと、予備校なんかで受験勉強でデッサンをやってた人たちは、そういう考え方があるのかと、「目からうろこ」といった感じで僕の話を聞いてくれたりするのが、僕としてもうれしかったりする。 |